ダーツで行うゲームに「01(ゼロワン)」があります。
普段からダーツを楽しむ時にするゲームであり、またプロの大会でも行われるもっとも一般的なゲームになります。ダーツを楽しむ上で「01」のルールを知っておくことは基本といっても過言ではありません。しっかり覚えておきましょう。
「01(ゼロワン)」とは?
01とは「特定の数字から削っていき、先に0にした人が勝ちのゲーム」です。
特定の数字とは”301”、”501”、”701”、”901”、”1101”、”1501”の6つがあります。この下二桁をとって「01」と呼ばれています。
ゲームをするプレイヤー各々が得点を持っており、1ラウンド3本ずつ交代で投げていきます。徐々に削っていき、先にぴったり0になった人が勝ちとなります。先に0になった方が勝ち、ということで先行有利のゲームとなってきます。
上記は501を進めていった結果の例です。
PLAYER1が6ROUNDで0となっているため、PLAYER1の勝ちとなります。このとき、後攻のPLAYER2はまだ5ROUNDしか投げていませんが、先に上がった方が勝ちなのでPLAYER1の勝ちです。先行有利というのがわかると思います。
オープンアウト、ダブルアウト、マスターアウトとは?
ゼロワンの上がり方には3種類のルールがあり、それがそれぞれ「オープンアウト」、「ダブルアウト」、「マスターアウト」と呼ばれています。どの上がり方でゼロワンをプレイするかは、ゲームを始める前に話し合って設定します(設定しない場合はオープンアウトになります)
オープンアウトとは
オープンアウトは、もっとも基本的な設定となります。
特に上がる数字に条件はなく、ぴったり0になれば上がって勝ちとなります。このため、最低1(1のシングル)から最大60(20のトリプル)で上がることができます。
まずはしっかり上がれるようになるまでオープンアウトでゲームを楽しむといいでしょう。
ダブルアウトとは
ダブルアウトは、その名の通りダブルでしか上がれないルールになります。
ダブルとは、ダーツボードの得点エリアの一番外側に位置している狭いエリア+ダブルブルのことです。ダブル以外で0になった場合はバーストとなります。また、1残りでも上がり目がなくなるためバーストとなります。最低2(1のダブル)、最大50(ダブルブル)で上がることができます。
プロの大会や、一般の大会でも上位のディビジョンにおいてダブルアウトとなることがあります。
またハードダーツではダブルアウトが基本となります。
このため、ソフトダーツでもダブルアウトが基本かのように思われますが、話し合って設定していない限りは気にせずオープンアウトで大丈夫です。時々、ソフトダーツでオープンアウトすると「え?」と言われたりしますが話し合って設定していない以上はゼロワンは上がったら勝ちです。
マスターアウトとは
マスターアウトは、ダブル、トリプル、ブルでしか上がれないルールです。
ダブルアウトに加えて、トリプルとシングルブルでも上がることができます。こちらもオープンアウトより難しくなるため、プロの大会や、一般大会の上位ディビジョンで設定されます。
ダブルアウト同様、1は上がれなくなるためバーストです。このため、最低2(1のダブル)から最大60(20のトリプル)で上がることができます。
難易度としてはオープンアウト<マスターアウト<ダブルアウトとなります。
よくプレイされるのは501と701
01は、301〜1501の6つあると言いましたが、全てが均等に使われているわけではありません。この中でもよくプレイされるのが”501”と”701”になります。
501
ダーツのプロトーナメントであるPERFECTの大会において男子の試合で501が採用されています。
一般大会やハウストーナメントにおいても、プレイヤーのレベルによって301では短く701では長くなってしまいがちなので、より多くのユーザーにちょうど良い501が採用されることが多くあります。※PERFECT男子は通常(初期設定)の501ではなく、501セパブル/ダブルアウトです。
またPERFECTの大会がPHOENIXという機種の台が使用されることから、ダーツバーやダーツショップ、漫画喫茶などでもPHOENIXの台でプレイする人は501を選ぶことが多いです。PHOENIXでは、オンライン対戦で01は”501”、”701”、”PRO501”、”701MO”の4種類が選べますが、基本的にほとんど通常の”501”で対戦が行われています。
701
ダーツのプロツアーであるJAPANの大会において男子の試合で701が採用されています。
一般大会においても、レベルの高いプレイヤー同士の戦いでは501では差が出にくくすぐに終わってしまうことから上位のディビジョンでは701が採用されることがあります。
JAPANの大会ではLIVEという機種の台が使用されています。このため、ダーツバーやダーツショップ、漫画喫茶などでもLIVEの台でプレイする人は701を選ぶことが多いです。またLIVEのオンライン対戦は701となっています。
その他の01は?
主に”501”と”701”がよくプレイされますが、他の01が全く行われないわけではありません。それぞれ特有の場面において使われることがあります。
301・・・501を0にするのが厳しい初心者のプレイにおすすめです。またPHOENIXの台でできる「01道場」というゲームは80ラウンドで301を何度も上がっていくゲームになります。
901・・・リーグやハウストーナメント 、大会などで01をトリオス(3人で削っていく)でプレイする際に使われることがあります。
1101・・・リーグやハウストーナメント 、大会などで01をガロン(4人で削っていく)でプレイする際に使われることがあります。
1501・・・ハウストーナメントや大会のアップの際に行われることがあります。あくまでアップのため、1501を上がるためにプレイするわけではなく順番なども気にしないで投げることが多いです。それ以外には上級者の練習に使われることがあります。
その他のルール
01(ゼロワン)には他にも設定できるルールや遊び方があります。
例えば、上記でオープンアウト、ダブルアウト、マスターアウトの話をしましたが、アウトではなくスタートに関係するオープンイン、ダブルイン、マスターインをいう設定もあります。アウトと反対で1本目をダブルインならダブルに入れなくてはならないルールです。※ただし、ソフトダーツでは滅多にインを設定することはありません。
ダーツの中でもっとも一般的な01(ゼロワン)ですが、設定により遊び方も複数、難易度も変わってくる奥深いゲームとなっています。ゲームに慣れてきたら、どのような遊び方があるのか詳しく覚えてみるといいでしょう。
まずは501を練習しよう
いろいろと説明してきましたが、細かい設定はダーツをプレイしながら覚えていけば良いです。01の基本はオープンインオープンアウト501(または701)です。対戦するときに指定がなければオープンインオープンアウト、あとは501でやるか701でやるかを決めればゲームができます。
このため、01(ゼロワン)の中でどれを練習すればいいかと言われたら、まずは501を練習することをおすすめします。701は初心者には少し長く感じます。またハウストーナメントやリーグなどのイベントでもよく行われるのが501となっています。
ゲームのラウンド数は、投げる場所によって設定が違っており、ダーツバーでは501は10ラウンドで設定されることが多く、漫画喫茶などの投げ放題でできる場所では15ラウンドに設定されていることが多いです。
まずはダーツバーにいっても501を上りきれるよう10ラウンドを目指してみるといいでしょう。