日本では電子ソフトダーツが流行っていることから、ダーツはダーツバーやアプレシオなどの漫画喫茶で投げることが一般的です。しかし、ダーツ(ゲーム)は”ダーツ(投げる矢)“と”ダーツボード“があればどこでも楽しめます。
ダーツ(投げる矢)は、ダーツバーなどで普段使っているもの(マイダーツ)を使用できるので、買い足す必要があるのはダーツボードだけ。家庭用ダーツボードを買えば家でダーツゲームを楽しむことができます!家にダーツボードが設置できれば、投げに行く時間がない時やお金がない時も気軽に家で投げることができます。長期的に考えれば節約にもなります。
今回は家庭用ダーツボードの中で”ハードボード“に絞って、どのような商品があるか、選び方を紹介していこうと思います。
電子ダーツボードにするか
まず最初に選ぶ条件としては電子ダーツボードがいいかどうかです。
スティールダーツ(ハードボード)は、自分で刺さった得点を計算していくのが基本となりますが、自動で計算してくれる電子ダーツボードも登場しています。店舗用としては2019年からFIDOダーツがあります。
実はあまり知られていませんが家庭用ダーツボードにも電子ハードダーツボードがunicornから販売されています。01やクリケット、カウントアップの基本ゲームはもちろん、そのほかの練習ゲームも収録されています。
ボードのサイズはどうするか
ハードボードは通常スティールダーツで使用されるため、ボードサイズはスティールダーツの規格である13.2インチとなります。このため、多くの家庭用ハードボードは13.2インチとなっています。しかし、ソフトボードの代わりにハードボードを使用してソフトダーツを練習する人向けにソフトダーツサイズのハードボードも販売されています。
「ソフトダーツの練習のためにダーツボードを買いたい」という人は、ソフトダーツサイズのハードボードを購入するというのも選択肢としてあります。
ソフトダーツサイズ → 15.5インチ
スティールダーツサイズ → 13.2インチ
ソフトダーツサイズを購入する人は、スティールダーツを投げる他、ソフトダーツにコンバージョンポイント(ハードボードに刺さる鋭いティップ)をつけて投げる人がいます。また、ハードボードもソフトティップは刺さるので投げ感を変えたくない人はソフトティップのまま投げる人もいます(ダーツボードの消耗は激しくなります)
▼ソフトサイズを投げたい人にオススメ
ソフトダーツの練習におすすめコンバージョン
コンバージョンポイントは金属製のものが多くソフトティップに比べて重くなっています。このため、コンバージョンをつけたダーツのバランスは前重心になります。
L-STYLEから発売されているハードLipはカーボン製となっており、ソフトティップとほぼ変わらない重量となっています。このため、ダーツのバランスを変えずに投げることができます。ボードへの影響を極力避けて、ソフトダーツの感覚で練習したいという人向けのコンバージョンです。
▼ソフトダーツの練習したい人におすすめコンバージョンポイント
スパイダー(フレーム)ありかなしか
スパイダー(フレーム)とは、ダーツの得点と得点の間にある、エリアを分割している部分を指します。得点間だけでなく、プレイエリア(得点エリア)とアウトボードも分割しています。
スパイダーのメリットは、ダーツがどちらにささったか明確にわかることです。逆にスパイダーがないと得点間は線が引かれているだけで繋がっており、線の上に刺さった場合はどちらの得点か曖昧になりがちです。
スパイダーのタイプは2種類あり、ダーツボードの上にスパイダーが設置されているタイプと、ダーツボードに埋め込まれているタイプがあります。スパイダーなし→上から設置→埋め込み、の順に刺さった位置が明確にわかりやすくなります。
得点の表示方法
ダーツボードの外周にはその内側の放射状のエリアが何点であるか記載されています。この得点の表示方法がダーツボードによって異なっており、「ダーツボードに直接印字されている」、「フレームに得点が表示されている」、「フレームの得点表示を付け替える」の3つのパターンがあります。
ダーツボードに直接印字されている
1つ目はダーツボードに直接印字されているパターンです。ワイヤレスと呼ばれるタイプで、先ほど紹介したトリニダードのブリッスルボードなどがこのタイプになります。
ダーツボードに直接印字されているため、もし得点が記載されているところにダーツが飛んでいっても弾かれることなく表示の上に刺さってくれます。平面的なので常設ではなく片付けるときなども収納が容易なのもメリットです。デメリットとして”ダーツボードを回せない”ことがあります。ハードボードは使い続けていくと麻がほぐれて刺さりにくくなります。特にスティールダーツでよく狙う20トリプルの損傷が早いです。このとき、ハードボードを回して他のあまりほぐれていないナンバー(例えば12トリプルなど)を20トリプルとすることができます。
得点表示が印字されているタイプは、回してしまうと上記の例では12の表示がトップにきてしまいます。これが印字されていない、フレームに数字があるタイプではフレームを付け替えることによって20の表示がトップにあるまま、ボードを回転させることができます。
フレームに得点が表示されている
得点エリアの外側、アウトボードにフレームがあってフレームに得点が表示されているパターンです。得点はフレームと同じく金属で作られており、ボードを回した際はフレームごと得点表示を外して正しい位置に再度取り付けます。
フレームの得点表示を付け替える
“フレームの得点表示を付け替える“とは、上記の”フレームに得点が表示されている“と似ていますが少し違っていて、得点をフレームから取り外すことができます。
ダーツボードを回す際は、得点を外してフレームごとダーツボードを回します。その上で正しい位置に得点表示を付け直すことでしっかりとした配置とすることができます。このため、フレーム自体はダーツボードから取り外す必要がありません。unicornのエクリプスHD2がこのタイプであり、プラスチックの得点を取り外して付け替えることができます。
まとめ
ハードボードを買うときには、ここで説明した4項目を目的に合わせて考える必要があります。
- 電子ダーツボードにするか
- ボードのサイズはどうするか
- スパイダー(フレーム)ありかなしか
- 得点の表示方法
特に重要で間違ってはいけないのが2つめのボードサイズです。ソフトダーツサイズなのか、スティールダーツサイズなのかで距離も変わってきますし、練習方法にも影響します。
「なぜハードボードを買おうと思ったのか?」
これをしっかりと考えて失敗しないハードボード選びをしてください。